2015年8月4日火曜日

養老先生の思い出

私が医学部学生だった頃、「バカの壁」などでその後有名になった解剖学の養老先生が、私と同級生何人かを飲みに連れて行ってくれました。先生は「男と女の脳は違う」ということを非常に強調していたのを、今でも鮮明に覚えています。それ自体は昔から言われていることで、その後も「話を聞かない男 地図が読めない女」という本がベストセラーになりました。遺伝的か、先天的か、後天的かなどの議論はあるとは思いますが、この本のかなりの部分は納得できます。

現在、私が勤めている金融機関では、アクティブ運用のファンドのファンドマネージャーはほとんどが男性ですが、 パッシブ運用やパッシブクオンツ運用では、女性のファンドマネージャーもかなりいます。

上司は「女性の繊細で緻密なところがパッシブ運用に向いているからでしょう」と言っていますが、これは本当に女性がパッシブ運用に向いているのか、あるいは会社(上司)が「アクティブ運用=アニマル・スピリット=男性」という先入観や思い込みで、単にパッシブ運用に女性を多く採用した結果なのか、判断に迷います。