2016年10月5日水曜日

日本の将来を憂う

客観的には、昔に比べて、東大や京大に入りやすくなっています。その最大の理由は、昨今の異常な医学部人気と人口減です。進学校の大学進学を見ると、昔はバランスよく色々な分野に入っていたのですが、灘高などでは、今は上位20人の8割が医学部に行っています。それだけ東大理1や理2に行く優秀な人材が減っています。

次に、人口減です。現在の18歳人口は118万人。一方、50年前(1966年)18歳だった人は、今はノーベル賞適齢期(?)の68歳ですが、当時の18歳人口は243万人でしたから、現在の18歳人口は50年前の半分以下になっています。。東大・京大の入学定員はほぼ変わりがないので、それだけ入りやすくなったということです。

今年、日本人は一人がノーベル賞(理系)をとりましたが、上記の理由で、今後、日本人ノーベル賞受賞者は半減するでしょう。さらに、新興国の追い上げもあるので、何もしなければ、それ以下になるのは必至です。

蛇足ながら、東大・京大は昔に比べると入りやすくなったのに、これらの大学の偏差値はここ数十年ではむしろ上昇しています(医学部はそれ以上ですが)。その理由は、大学入学者の数が50年前に比べて倍増(31万人から61万人)しているからです。

日本の若者の人口が減っているのに、スポーツの分野では、オリンピックの成績を見ればわかるように、50年前に比べて優秀な選手が増えています。人口減でも、やり方しだいで、地位は低下しないという好事例です。おそらく、スポーツでは教育システムがうまく機能しているのでしょう。学問とスポーツを同じように論じるのはナンセンスという見方もありますが、教育システムが全く関係ないということもないはずで、教育や研究に対する予算は増やすべきです。