2016年12月31日土曜日

「ひらまつ」に思う

ひらまつについては、いろいろな批判があるのは承知しています。田中康夫氏もかつて平松氏のことを「restaurateurであって、cuisinierでない」と言って批判していました。私自身も純粋に投資の観点から見たら、ひらまつを「買い」とは言い切れません。しかし、優待目的で考えると、ひらまつは「買い」かもしれません。私は、今まで優待目的で株式を買う個人投資家を馬鹿にしていましたが、最近は、それもありかなと思っています。

私は、ひらまつを100株ほどを持っています。時価でたったの67,200円です。100株でも株主になると、限られた商品ですがワインを20%割引で購入できるので、もう十分すぎるほど元はとりました。さらに、株主は、ひらまつが経営するホテルに10%引きで泊まれます(500株以上の株主は20%引き)が、もともとかなり高いので、株主以外は行かないのではないかと心配です。最近のひらまつは、ホテルなどへの投資が積極的すぎる印象があります。2015年年9月から2016年12月までの間に、いきなり4つです。もう少し様子を見ながらの展開の方が良かったと思います。

年末に、株式会社ひらまつが今年7月に開業した「ザ・ひらまつ ホテルズ アンド リゾーツ 賢島」に視察に行きました。もちろん、自腹です。宿泊代と食事代で一泊25万円ぐらいします。部屋の中に風呂があります。これには賛否両論がありますが、斬新でいいとしても、その後できた熱海や仙石原のひらまつと同じデザインです。高価なホテルなので、同じデザインは興ざめで、ひらまつのリピーターを減らすと思います(全ての部屋が同じというわけではありません)。

スタッフの対応は非常に良かったです。しかし、ディナーで、サービスの方が「今からこれを料理します」と言って、生きた伊勢海老やサザエ、アワビを見せてくれたのですが、料理を持ってきた時に「このアワビは一晩燻製にしました」と言われた時は、目が点になりました。私は、サービスの女性を困らせることはしたくなかったので、何も言いませんでしたが・・・。

このような残念な点はありましたが、料理自体は極めて美味しかったです。ただ、ワインの選択肢があまりなかったのは残念です。



前日に「志摩観光ホテル ベイ・スイート」に泊まりましたが、部屋は120平米で、ひらまつの3倍ぐらいの広さです。ホテル内のレストランの「ラ・メール」での食事も美味しく、コスパ的にはこちらの方が上でした。