2022年1月9日日曜日

Farewell to Firstrade

(2012年9月23日の投稿です)

Firstradeは手数料も安くて悪くはないが、 良くない点を記そう。

まず、市場が開いている時間にアクセスしても、アクセスできないことが何回かあった。これは、相場の急落時や第3金曜日(オプションの清算日)に多い。

次に、株式を売買しても、それがWeb上に反映されるのが遅い。1,2日遅れることは珍しくない。同じ日に、違う銘柄を買っても、なぜか同じ日に更新されないことがある。また、保有資産の総額の表示はかなりいい加減だ。時々とんでもない数字が表示されることがある。

売ってしまって、既に保有していないはずの銘柄が翌日も、Web上のポートフォリオに残っていることも時々ある。勿論、Webでの表示が間違っているだけで、実際の保有資産が間違っているわけではない。試しに、売却した銘柄がそのまま表示されていたので、その銘柄の売り注文を出したら、さすがに拒否された。

しかし、株式をもっていて、Web上もそうなっている銘柄に対し、Covered callを売ろうとしても、「原資産がありません」という表示が出て、コンピュータが注文を受け付けてくれないことが、何回もあった。試しに、その保有している銘柄に売り注文を出したら、「売却注文に対する十分な株式がありません」という表示が出て、拒否された。保有している株式が、画面上は正しく表示されているが、Firstradeのコンピュータはそう認識していないらしい。そこで、どうしてもその日のうちに売買したい場合は、電話をかけることになる。電話をすれば、すぐに訂正してくれる。電話しなくても、1,2日後には自然に治っている。

Firstradeのセールス・ポイントの一つはDRIP(配当金自動再投資)だ。これは自動的に手数料なしで、配当金で株を買い付けてくれる便利なシステムだ。例えば、ある銘柄を2000株買ったとすると、いつの間にか、配当金自動再投資で2008.324株に増えている。さて、この株を売るときはどうするか。2008株売却のオーダーを出せばいい。2008株が売れれば、端株はその1日か2日後に自動的に手数料なしで売却される。しかし、これも必ずしも、いつもそうなるとは限らない。何故か、端株が売却されないで、いつまでも残っていることがある。不思議なことだ。

さて、今回、IB証券への完全移行を前に、売却されないで残っていた端株があったので、どうなるか観察しようと思った。昨日まで、端株は残っていて、保有資産総額は約10ドルと表示されていた。今日、それを見るために、米国市場が開いている時間に、Firstradeにアクセスすると、何とアクセスできない!時間を置いてアクセスしても、アクセスできない!これには驚いた。端株はFirstradeのものになってしまったみたいだ。僅かな金額であるが、これには納得できないものがある。しかし、私の英語力では交渉するより、泣き寝入りしたほうがよさそうだ。確認はしていないが、おそらく、そういう規則になっているのだろう。交渉しても、無駄だろう。

後日、Firstradeにアクセスしたら、出来た。10ドルも没収されていなかった。Firstradeに悪い印象をもたれた方がいるとしたら、お詫びする。 しかし、何の予告もなく、突然アクセス出来なくなることがあるということだ。

それと、Statementを見ることは殆どないのだが、たまに見ると、Firstradeのミスで、訂正されていることが結構ある。 Firstradeのミスで、間違って取られた金額が返されているということだ(会社のミスと明示されている)。

こういうことは日本の証券会社ではまず起こらないと思うので、米国証券会社に口座を開設しようと考えている個人投資家に「情報」としてあげておこう。

無事移管も終わり、FirstradeやIBにも問題なくアクセスできていたが、昨日、Firstradeにアクセスすると、"Too many failed attempts"との表示が出て、ログインできなくなった。「電話しろ」とのことなので、電話すると、すぐログインできるようにしてくれたが、途中で、"Wait a moment"を連発した。結局、5分ぐらい待たされたが、無効な発注を多くしたので、「怪しい」と思われて、ロックされたとのこと。それにしても、何で、今頃かという疑問もあったが、アンロックされたので、ま、いいか。

聞くところによると、米国ではクレディト・カードも「非日常的」な使い方をすると、すぐロックされるとのこと。「資産家」が米国の証券口座やクレディト・カードを使うときは、気をつけたほうがいいかもしれない。 しかし、こういう面倒くささを補って余りあるメリットが、米国市場にはあるので、是非米国市場にトライして欲しい。